真空管世代

シリコンバレーでもう30年近くいわゆる”シリコン”を生業にしています。シリコンと言うと昔はチップですね。いわゆるプロセッサ(コンピュータ)のパフォーマンス競争がピークな頃に居たわけで面白い仕事につけましたし、その当時のスターを上司、同僚にすることもでき良いエンジニア人生でした。ここ10年ほどはシリコンというともっと柔らかくなってソフトウエアだったりしますが、Google, Facebookに代表されるように、 ですがこの5年ほどはソフトウエアの会社のシリコンへの投資が巨大になっておりハード屋さん(私のような)にも再び面白くなってきております。ソフトウエア会社は”おかねの成る木”を持っているのでそこでできたお金をどんどんシリコンに投資しているわけです。今ではプロセッサを売る側(設計ではなく)に籍を置きますが顧客はというとAAMFG (Amazon, Apple, Microsoft, Facebook, Google)。みな、アップルも含め、ソフトウエアの会社なんですね。とにかくお金持ってますよ。いずれまた触れることにしましょう。

さて表題は 真空管世代。 なんのことかというと、仕事ではインタネットもEMAILもGOOGLEもなかった時代からコンピュータを使っていますが四六時中コンピュータ(携帯電話も含めて)を使っていることに“飽きた”。ちょうど真空管の最後期でそろそろLSIが表に出だした頃に学生だったわけであの当時はまだ 5球スーパヘテロダインラジオなどの製作記事もまだまだあった時代です。実家には50年代の真空管ラジオがあってよくわからないなりに修理して”おと”を楽しんだ時代でもあります。懐かしい。 こんな時はEBAY. EBAYで色々とサーチしていると、デッドストックになっていた往年の真空管ラジオのキットがオークションに出ておりました!

製作中を写真にとれば良かったのですが作ることに熱中してしまい、完成品だけの写真となってしまいましたがいわゆる超再生の簡単な回路構成です。電源回路も非常に単純な構成なので大きな容量のコンデンサに至ってはまだ生きているのかどうかも不安なくらいに古い。

が、電源を入れてみると 一発かんどう。はんだの技術も衰えてはいなかった。超再生なのでチューニングは少しコツが必要ですが感度はとてもよく、アンテナなしでもOK。古き良き時代の音がスピーカーから流れてきて今では私の9時以降の良き相棒になっています。

頭痛の関係で(これはまた今度)9時以降はコンピュータ類はすべて電源をきって読書とラジオ。なんだか良い感じです。 

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